テレビドラマ「ザ・ガードマン」や「渡る世間は鬼ばかり」などで、正義感あふれる二枚目や理想的な父親を演じた俳優の宇津井健(うつい・けん)さんが14日午後6時5分、慢性呼吸不全のため、名古屋市内の病院で死去した。82歳だった。関係者によると、肺気腫で闘病を続けていたという。葬儀は近親者で行い、後日お別れの会を開く。
東京都生まれ、早稲田大中退。俳優座養成所に入り、53年に新東宝・俳優座映画「思春の泉」の主役でデビュー。新人スターとして活躍。大映を経てフリーとなった。NHK大河ドラマをはじめ、テレビを中心に幅広く活躍した。
山口百恵さんらと共演したTBS系人気ドラマ「赤い」シリーズに代表されるようなダンディーな父親役などで知られた。
2006年から、同局のドラマ「渡る世間は鬼ばかり」を病気で降板した故藤岡琢也さんに代わって、5人の娘たちの良き相談相手となる小料理屋の主人を演じ、懐の広い演技を見せた。
宇津井さんは過去の取材で、理想の父親像として受け止められていることについて「仕事が忙しくて子育ては妻任せ」と語っていた。06年に妻をがんで亡くした際も、周囲に告げずに仕事を続けた。一方で「妻は誰よりも厳しく、温かく僕を見ていてくれました」と俳優人生を支えた献身ぶりに感謝の言葉を述べていた。 (2014.03.14.22:51)
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・wikipedia : 宇津井健