・バルセロナ:18分 ネイマール18’、ルイス・スアレス65’、リオネル・メッシ88’
・アーセナル:モハメド・エルネニー51’
・バルサ、“MSN”の決定力でアーセナルを沈める 9年連続で欧州8強を決定
16日にチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグが行われ、バルセロナは本拠地カンプ・ノウでアーセナルに3-1と勝利した。2試合合計スコアを5-1としたバルセロナが準々決勝に駒を進めている。
敵地のファーストレグを2-0で制したバルセロナは、9年連続のCLベスト8進出を目指してホームにアーセナルを迎える。だが、両者の状況は対照的となった。メッシ、スアレス、ネイマールの“MSN”が今季公式戦で103得点を挙げて圧倒的な攻撃力を誇るバルセロナに対して、アーセナルにはチェフ、カソルラ、ラムジー、ウィルシャー、チェンバレンと負傷者が続出。手負いの状態でバルセロナ相手に逆転するという難業に挑む。
序盤はアーセナルが優勢に試合を進める。バルセロナの流暢なボール回しは鳴りを潜める。2分、ウェルベックがボックス内に入り込んでシュートを放つと、10分にエジルが鋭いミドルシュート。その4分後にはエルネニーがペナルティーエリア外からシュートを打ち、ミドルレンジから積極的にゴールを狙う。
アーセナルに押し込まれていたバルセロナが最初の決定機を迎えたのは、16分のこと。ロングボールに抜けだしたメッシがGKオスピナと1対1に。ここはオスピナの好守に阻まれたものの、その2分後に均衡を破る。
18分、待望の先制点を記録したのはネイマールだった。中盤でボールを奪ったブスケッツがメッシにパス。ここからスアレスにつながり、ネイマールへのスルーパスが通る。正確なコントロールから左足で放たれたボールはGKオスピナの脇を抜け、ネットを揺らした。
バルセロナはボールロストからの切り替えが早く、失ってもすぐにボールを取り戻す。さらにサイドチェンジでアーセナルに揺さぶりをかける。徐々にスペースが空き、ネイマールらのドリブルが生き始める。
一方、早く追いつきたいアーセナルは前半終盤に怒涛の攻めを見せる。37分、ベジェリンのクロスにイウォビがシュート。38分には、エジルが左サイドを突破。マスチェラーノを鮮やかにかわしたドイツ代表MFの低いクロスは誰にも合わない。40分にベジェリンのクロスからアレクシスが放ったヘディングシュートはボール1個分左に外れた。
アーセナルの攻撃への執念は後半開始から6分後に実る。アレクシスがペナルティーエリア右角付近からマイナスのパスを送ると、後方から走り込んだエルネニーが右足を振り抜く。ボールはゴール右上隅に収まり、この試合初めて枠を捉えたシュートでアーセナルが追いついた。
こうなると、勢いはアーセナルに傾く。57分、バルセロナDFが後方に逸らしたボールを狙っていたウェルベックに決定的なチャンスが訪れる。ゴールまで残すはDF1人とテア・シュテーゲンのみだったが、右足のフィニッシュはマスチェラーノの懸命なブロックに遭う。
劣勢になりつつあったバルセロナを救ったのは、やはり“MSN”の決定力だった。65分、アウベスが放ったクロスボールをスアレスがジャンピングボレーで見事に合わせ、一気に形勢を逆転。アーセナルを意気消沈させるには十分なスアレスのゴラッソが決まった。
67分にウェルベックのシュートがバーを叩いたアーセナルだが、1点が遠い。ヴェンゲル監督はウェルベックとイウォビを下げてジルーとウォルコットをピッチに送り込む。対するL・エンリケ監督はイニエスタに代えてS・ロベルト、ラキティッチに代えてアルダを次々に投入する。
諦めないアーセナルは80分にモンレアルがアルダに倒されてペナルティーエリア左角あたりの良い位置でFKを得る。アレクシスの蹴ったボールは壁を越えて枠内に向かった。だが、GKテア・シュテーゲンが横っ飛び。右手で勢いに乗った球体を弾き出し、ゴールを許さない。
攻守の噛み合ったバルセロナを止める術はない。89分、この試合唯一ゴールを決めていなかった“MSN”のメッシがバルセロナに3点目をもたらす。ゴール前のこぼれ球を拾ったメッシはGKオスピナをあざ笑うかのようにチップキック。ボールが枠内に吸い込まれ、カンプ・ノウの観衆は歓喜に爆発した。
このまま試合を締めたバルセロナは、9年連続でベスト8に進出。欧州王者が、2連覇に向け前進した。
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・65’ルイス・スアレスのスーパーボレーゴール
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・ハイライト
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・sky sports
・ESPN
・whoscored.com
・バイエルン:ロベルト・レヴァンドフスキ73’、トーマス・ミュラー90+1’
チアゴ・アルカンタラ108’、キングスレイ・コマン110’
・ユベントス:ポール・ポグバ6’、フアン・クアドラード28’
・ドイツ王者とイタリア王者の対決はまたも死闘に 延長の末にバイエルンがベスト8進出
16日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグ、バイエルン・ミュンヘン対ユヴェントスの一戦は、延長戦の末にホームのバイエルンがベスト8進出を決めた。
2-2のタイスコアで迎えた第2戦、バイエルンは体調不良でロッベンが欠場。リベリがスタメンに名を連ねる。一方、キエッリーニ、マルキージオ、ディバラが欠場のユーヴェは、コンディションが万全でないマンジュキッチもベンチスタート。モラタが1トップを務める。
立ち上がりにポグバが2トップ気味に高い位置を取ったユーヴェは、この作戦がヒット。ハイプレスで主導権をつかみ、5分に先制する。ケディラのフィードがアラバの処理ミスを誘い、リヒトシュタイナーのシュートはノイアーに阻まれたが、こぼれ球をポグバががら空きのゴールに流し込んだ。
反撃したいバイエルンだが固さが取れない。22分には連係のずれからノイアーのフィードがミスキックに。ケディラにカットされ、モラタのループシュートを許す。だが、オフサイドで事なきを得た。
しかし、ユーヴェは勢いを無駄にせず、28分に追加点を手に入れる。自陣深い位置からモラタがカウンターを発動。ドリブルで3人を抜き、ゴール前に迫ると、十分に引きつけてから右へパス。受けたクアドラードが、滑り込んだラームを冷静にかわしてから、右足で貴重な2点目を奪った。
苦境のバイエルンは、42分にようやく決定機。ドグラス・コスタの浮き球パスからミュラーがゴール前でシュートするが、ブッフォンに阻まれる。44分には逆にポグバのクロスからクアドラードにチャンスを許したが、ノイアーのセーブでしのいだ。
完璧なゲーム展開を許して前半を終えたグアルディオラ監督は、後半からベナティアに代えてベルナトを投入。アラバをセンターバックに移し、D・コスタとリベリの位置を入れ替える。だが、突破口を見いだせず、逆にモラタにチャンスを許す場面も。指揮官は60分、シャビ・アロンソに代えてコマンも入れ、D・コスタを中央に置く。すると、コマンの縦への動きが徐々にユーヴェを苦しめた。
68分にストゥラーロ、72分にマンジュキッチを入れ、逃げ切りを図ったユーヴェだが、バイエルンはその直後、息を吹き返す1点を手に入れる。73分、右サイドからD・コスタが鋭いクロスを入れ、レヴァンドフスキが頭で合わせた。
勢いづいたバイエルンは攻め続け、87分にレヴァンドフスキのヘッドがポストを叩く。89分にも、D・コスタの鋭いクロスがシュートのようにブッフォンを脅かした。
するとアディショナルタイム、この攻勢がついに実を結ぶ。91分、コマンのクロスにミュラーがヘッド。ついにバイエルンが同点に追いつき、延長戦へと持ち込んだ。
グアルディオラ監督は101分、消耗したリベリを下げてチアゴ・アルカンタラを投入。すると、延長後半の108分、この采配が奏功する。クロスの跳ね返りを拾ったチアゴが、縦でミュラーとワンツー。戻しをチアゴがダイレクトでシュートし、大きな3点目を手に入れた。
1点が必要になったユーヴェは前に出るが、そこでバイエルンがとどめを刺す。110分、カウンターから元ユーヴェのコマンが自分で決めて4-2。その後のピンチもノイアーがしのぎ、バイエルンが死闘を制した。
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・28’モラタのドリブルからのフアン・クアドラードのゴール
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・ハイライト
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・uefa.com
・sky sports
・ESPN
・whoscored.com
・現代サッカーを象徴。激戦生んだアッレグリのプランとペップの采配。戦況変えた“ユーベの選手”
http://www.footballchannel.jp/2016/03/17/post143245/
・戦術は一体どこまで進化するのか?バイエルンとユーベの「4つの布陣」。戦術は一体どこまで進化するのか?
http://number.bunshun.jp/articles/-/825296
◆CLベスト8が出揃う…スペイン勢が最多3、マンC&ヴォルフスが初進出
チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグの2試合が16日に行われ、準々決勝進出8クラブが出揃った。
国別で見ると、最多3クラブがベスト8に名を連ねたのはスペイン。2連覇を狙うバルセロナはアーセナルを2試合合計5-1で撃破し、レアル・マドリードはローマを2試合合計4-0で一蹴した。そしてアトレティコ・マドリードは、チャンピオンズリーグ決勝トーナメントで史上初となる2試合合計0-0の激闘をPSVと演じ、PK戦の末に勝利を収めて準々決勝進出を果たした。
また、ドイツ勢も2クラブがベスト8進出を決めた。バイエルンはユヴェントスとのセカンドレグで2点を先行される苦しい展開を強いられたが、後半アディショナルタイムに2-2と追いつき、2試合合計4-4で延長戦へ。延長戦では2ゴールを挙げて競り勝ち、5大会連続の準々決勝進出を果たした。一方、前回準優勝のユヴェントスが敗退したことで、イタリア勢は今大会から姿を消した。また、ヘント(ベルギー)と対戦したヴォルフスブルクは2試合合計4-2で初のベスト8入りを決めている。
初の準々決勝進出を果たしたのは、ヴォルフスブルクだけではない。ディナモ・キエフ(ウクライナ)と対戦したマンチェスター・Cは、アウェーでのファーストレグを3-1で制すると、ホームでのセカンドレグをスコアレスドローで終え、準々決勝進出を決めた。
また、ゼニトを破ったベンフィカ、チェルシーを2試合合計4-2で下したパリ・サンジェルマンもベスト8に名乗りをあげている。
なお、準々決勝は4月5日と6日にファーストレグ、4月12日と13日にセカンドレグを行う予定。組み合わせ抽選会は今月18日に行われる。
2015-16シーズンのチャンピオンズリーグ準々決勝進出を決めた8クラブは以下のとおり。
via http://www.soccer-king.jp/news/world/cl/20160317/411784.html