・アーセナル:オリヴィエ・ジルー36’、アーロン・ラムジー79’
・アーセナル、モナコに届かず…5季連続のベスト16敗退
17日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグ、モナコ対アーセナルは2ー0でアーセナルが勝利したものの、2試合合計スコアは3ー3となり、アウェーゴールの差でモナコのベスト8進出が決まっている。
ホームでのファーストレグを1ー3で落としたアーセナルは、序盤からアグレッシブにいくことが予想されたが、モナコは出鼻をくじきにかかる。
スタートで攻撃的に仕掛けたのは、大きなリードがあるモナコだった。高い位置でボールを奪い、サイドバックが果敢にオーバーラップをして、いきなり押し込んでいく。3分には左からのクロスをベルバトフが落とし、モウティーニョがシュートを放つ良い形をつくった。だが、これは枠をとらえない。
それでも、アーセナルは慌てなかった。23分にはセットプレーからコシールニーのシュートがクロスバーを叩くが、オフサイドの判定。このあたりから好機が生まれるようになると、36分には待望のゴールが決まる。抜け出したジルーの左足のシュートは、前に出たGKに当てられてしまうが、跳ね返ったボールにジルーが反応、即座に右足のシュートに持ち込んだ。モナコ守備陣のカバーは間に合っていたものの、ジルーのシュートは天井に突き刺さり、1ー0となった。
その後は一方的に攻め込んだアーセナルだが、2点目を奪うことはできずに折り返した。
後半もアーセナルは変わらずゴールを目指す。モナコは、それによりできたスペースを生かして、トドメを刺そうとした。
アーセナルは79分に2点目を奪う。左からのクロスにウォルコットが合わせるが、これはポストに嫌われた。こぼれ球をクルザワに拾われてしまうが、ここでモナコがクリアミス。相手から受け取ったボールをラムジーが決めて、2ー0とする。
残り10分でアーセナルは逆転を目指したが、あと一歩届かない。結局、最後までしのいで試合は終了。アウェーゴールの差でモナコに軍配があがり、アーセナルは5シーズン連続のベスト16敗退となった。
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・アトレティコ・マドリー:マリオ・スアレス27’
・アトレティコが苦しみながらも準々決勝進出 PK戦の末にレヴァークーゼンを下す
17日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグ、ビセンテ・カルデロンでのアトレティコ・マドリー対レヴァークーゼンは1-0となり、合計スコア1-1でPK戦の末にアトレティコがベスト8進出を果たしている。
敵地バイアレーナでのファーストレグを0-1で終えているアトレティコ。ゴディン、チアゴを出場停止で欠くシメオネ監督は代わりにホセ・ヒメネス、カニを起用し、中盤にアルダ・トゥラン、コケ、マリオ・スアレス、前ビジャレアルMFとテクニックに優れた選手を並べる。また最前線にはグリーズマンと公式戦4試合ぶりの先発となるマンジュキッチを据え、最も使用頻度の高い4-4-2のシステムを敷いた。
指揮官が「1秒たりとも静まらないことを願う」と語ったカルデロンは、“5万5000人のチョロ(シメオネ監督の愛称、17日付『マルカ』の一面)”で埋め尽くされ、イムノはじめ「アトレティ愛してる」「アトレティへの愛、お前には分かるまい」「ルイス・アラゴネス」などのチャントが切れ目なく歌われる。熱釜となったスタジアムで、選手たちはレヴァークーゼンの前線からのプレスをフィード、また素早い横パスでくぐり抜けることを目指した。
だがアトレティコにとってレヴァークーゼンの守備網を突破することは容易ではなく、逆にカウンターを中心として危機を迎えることに。17分にはCKからソン・フンミンにシュートを放たれたが、これはマンジュキッチのクリアによって難を逃れる。しかし、その3分後にはレヴァークーゼンのスルーパスを飛び出して防いだモジャが筋肉系の負傷で続行不可能となり、シメオネ監督はオブラクの投入によって交代カードを一枚切る。
モジャ負傷で不穏な空気が流れるカルデロン。しかしながら27分、アトレティコは得意のセットプレーを起点に待望のゴールを記録する。コケが蹴った右CKのこぼれ球から、ペナルティーエリア手前のM・スアレスがグラウンダーのシュートでネットを揺らした。合計スコアを1-1として熱釜を焦がすアトレティコと、アウェーゴールで1点以上の差をつけたいレヴァークーゼン。その後は中盤での潰し合いが増えて前半終了を迎える。
シメオネ監督はハーフタイム、機能していなかったカニをラウール・ガルシアに代えて前線に高さを加える。迎えた後半はアトレティコが最終ラインを高く設定してクロスを中心とした攻撃を仕掛けるも、レヴァークーゼンに跳ね返される状況が続く。68分には左サイドを突破したグリーズマンのマイナスの折り返しにA・トゥランが合わせたが、これはクロスバーの上へ。また80分には再度A・トゥランが決定機を迎えるもGKレノに弾かれた。
シメオネ監督は80分を過ぎたところで、最後の交代カードを切る。投入されたのは、フェルナンド・トーレス。先制点の瞬間と勝るとも劣らぬ歓声を浴びながら、マンジュキッチとの交代でピッチに立ったアトレティコの絶対的アイドルは、サイドに開いてレヴァークーゼンDFを引き付ける役割を背負う。だが中央に走り込むR・ガルシア&グリーズマンと動きを合わせられないまま、後半終了のホイッスル。試合は延長戦に突入する。
延長戦、後半を終えてのパス成功率が59%だったアトレティコは、疲労に加えて中盤での争いを嫌ったためか、ロングボールを中心とした攻撃を展開。延長戦後半には106分にペナルティーエリア内でA・トゥランのパスを受けたR・ガルシア、116分にフアンフランの折り返しからF・トーレスと決定機を迎えたが、いずれのシュートをもレノの好守に遭う。延長戦も結局得点は生まれることなく、決着はPK戦に持ち込まれた。
「俺たちは死ぬまでアトレティファン」のコールが鳴り響くカルデロン。先行のアトレティコは1人目のR・ガルシアがシュートを外したが、レヴァークーゼンの1人目チャルノハールもオブラクのセーブに阻まれる。その後アトレティコはグリーズマン、M・スアレスがきっちりとシュートを決め、一方のレヴァークーゼンはロルフェスが成功したもののトプラクが失敗。だがアトレティコは4人目のコケがシュートをレノに止められた。
レヴァークーゼンの4人目カストロ、アトレティコの5人目F・トーレスは成功。だがレヴァークーゼンは5人目キースリンクがシュートをふかし、3-2で勝利の女神はアトレティコに微笑んだ。カルデロンのスピーカーからはアトレティコのイムノが流れたが、それは歌い出しでストップされ、そこからは観衆の歌声だけが響き渡る。“5万5000人のチョロ”は「選手たちは誇り」とのチャントを最後に響かせて、スタジアムを後にした。
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