・チェルシー:ガリー・ケイヒル81’、エデン・アザール96’(PEN)
・PSG:イブラヒモビッチ31’(退場)、ダヴィド・ルイス86’、チアゴ・シウヴァ114’
・イブラヒモビッチ退場のPSG、延長戦の末にアウェーゴール差でチェルシーに逆転勝利
11日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグ、チェルシー対パリ・サンジェルマン(PSG)の一戦は、1−1で90分を終えて2試合合計スコアで並び、延長戦の末にPSGがアウェーゴールの差で準々決勝に進んだ。
1ー1でホームでのファーストレグを終えていたPSGは、立ち上がりからチャンスをつくる。開始2分、ヴェッラッティのパスをゴール前でカバーニが受け、コースを変えてゴールを狙った。
その後は、どちらも激しい攻防を見せて、好ゲームを予感させる。
流れは突然変わる。31分、チェルシー陣内でボールがこぼれると、これに対してオスカルとイブラヒモビッチがスライディングで飛び込み、オスカルが先にタッチ。遅れて入ったイブラヒモビッチは、間に合わないと気づいて足を伸ばさなかったが、そのままオスカルの足をとらえてしまった。オスカルは足をおさえて激しく痛がり、スタンドとその他の選手も激しく反応。主審は即座にレッドカードを提示した。PSGにとってはやや厳しい判定にも見えたが、10人になった事実は変わらない。
エースを失ったPSGは、カバーニを1トップにした4ー4−1に変更。それでも、ゴールを奪う必要があるため、攻撃の意識は変更しなかった。
43分には、チェルシー側に厳しいジャッジ。ジエゴ・コスタが抜群のキープ力でボールを持ち、ペナルティーエリアに侵入すると、カバーニと接触して転倒する。だが、こちらは主審の笛が鳴らず。D・コスタは地面を叩いた。
モウリーニョ監督は、後半のスタートからウィリアンを投入。前半に警告を受けていたオスカルを下げて、10人にならないよう注意を払う。
チェルシーが攻め込む時間が増えた後半の立ち上がりだが、決定機をつくったのはPSG。58分、カウンターを仕掛けると、パストーレのスルーパスがチェルシーディフェンスラインのギャップを突いた。
このボールに反応したカバーニは、ペナルティーエリア左に侵入。飛び出してきたクルトゥワをかわす。しかし、このタッチがイメージよりも外になってしまい、スムーズにシュートへ持ち込めない。左足で放ったシュートは、左のポストに当たった。
失点をしなければ引き分けでもベスト8に進めるチェルシーは、リスクを冒さない。PSGがしっかりと守っていることもあり、試合はこう着状態が続いた。
後半途中からは、試合は再び荒れ模様に。73分、サイドに流れたボールをクリアしたチアゴ・シウバにD・コスタが後方からタックルを仕掛けて、警告が出た。さらに、D・コスタに詰め寄って頭突きをくらったようなアクションを見せたダビド・ルイスにもイエローカードが出る。
均衡が破れたのは81分。CKのチャンスを得たチェルシーは、ゴール前の混戦でケイヒルがハーフボレーを決めて1ー0とした。
いずれにしても、1点を奪わなければいけない状況だったPSGは、さらに攻撃的になる。ラベッシとラビオを投入すると、83分にはそのラベッシがマックスウェルのクロスにヘディングで合わせた。だが、これはGKに止められる。
対するチェルシーは、足を痛めた様子のマティッチにかわって、ズマを投入した。しかし、守り切れない。
86分、こちらもCKからゴールネットを揺らす。ラベッシのCKにD・ルイスが合わせ、強烈なヘディングシュートをたたき込んだ。これで2試合合計スコアが完全にイーブンとなり、試合は延長戦に突入する。
PK戦までもつれさせたくないのは11人のチェルシー。最後の交代枠でドログバを投入して延長戦に臨んだ。
すると、96分に勝ち越しに成功。D・コスタのクロスをドログバが競ったセカンドボールに対して、T・シウバが手を使い、PKになった。このPKをアザールが冷静に決めて、チェルシーが勝ち越しに成功する。
長い時間を10人で戦ったPSGは、体力的に厳しいように見えた。だが、まだ試合は終わらない。延長後半の114分、ついに逆転弾を挙げた。PKを献上したT・シウバがCKのチャンスでテリーに競り勝ってゴール。2ー2として、アウェーゴールの差でチェルシーを上回る。
残り時間を耐え抜いたPSGは、チェルシーに3点目を許さずに2ー2で試合終了。アウェーゴールの差でベスト8進出が決まった。
via:goal.com
・ハイライト
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・イブラヒモビッチ3’退場シーン
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・uefa.com
・sky sports
・ESPN
・whoscored.com
・バイエルン・ミュンヘン:トーマス・ミュラー4’(PEN)、51’、ジェローム・ボアテング34’
フランク・リベリー49’、バトシュトゥバー63’
レヴァンドフスキ75’、マリオ・ゲッツェ87’
・シャフタール・ドネツク:クチェル3’(退場)
・開始直後の退場&PKで一方的に バイエルン7発でシャフタールを粉砕し8強進出
11日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグ、バイエルン・ミュンヘン対シャフタール・ドネツクの一戦はホームのバイエルンが7-0で勝利を収め、2試合合計7-0で準々決勝進出を決めた。
ファーストレグでシャビ・アロンソが退場となったバイエルンはシステムを変更し、レヴァンドフスキをトップに入れた攻撃的布陣でホームゲームに臨む。11月以来離脱していた主将ラームもベンチに戻ってきた。
開始直後、試合の流れはいきなりバイエルンへと大きく傾く。エリア内右サイドに抜け出そうとしたゲッツェがクチェルのタックルを受けて転倒。接触はわずかだったかにも見えたが、決定機を阻止したプレーに主審はPKを宣告し、クチェルには一発レッドが提示される。
わずか3分で10人となってしまったシャフタールに対し、ミュラーがPKを確実に決めてバイエルンが先制。シャフタールはタイソンを下げてDFクリフツォフを投入することも余儀なくされた。
追加点を狙って攻撃の手を緩めないバイエルンにもアクシデントが発生。ロッベンが左ももの裏を痛めた様子で、19分にベンチに下がってローデと交代することを強いられた。
その後もバイエルンはシャフタール陣内で試合を進め、24分にはラフィーニャのクロスに合わせたレヴァンドフスキのヘッドが右ポストを叩く。34分にはエリア内で細かくボールをつないで波状攻撃を仕掛け、最後はレヴァンドフスキの至近距離からのシュートのこぼれ球をボアテングが押し込んで2-0とした。
得点ランク首位のルイス・アドリアーノにチャンスを許すこともなく、バイエルンは一方的な展開のまま前半を終了。UEFA公式のスタッツでポゼッション73%、シュート数15対1と圧倒していた。
後半立ち上がりにはさらにギアを上げて勝負を完全に決定づける。49分、リベリが左サイドの深い位置からアラバとのワンツーで中央へ切り込み、右足で冷静に蹴り込んで3点目を奪った。
そのわずか2分後、またしてもリベリが左サイドのゴールライン際まで持ち込んでマイナスのクロス。レヴァンドフスキがニアに飛び込んだ奥からミュラーが突き刺して4-0。
順調にゴールを重ねるバイエルンだが、負傷者の不安だけが完璧な夜に水を差すことになった。ロッベンに続き、フレッジのタックルを受けたリベリもやや痛めた様子でピッチを去りベルナトと交代する。
それでもバイエルンの勢いが止まることはなく、63分にはラフィーニャのクロスに合わせたバドシュトゥバーがフリーでのヘッドを叩き込んで5点目。デビュー1年目以来約5年ぶり、バイエルンでの通算2点目のゴールとなった。バドシュトゥバーはその直後にダンテと交代し、ラームにはまだ復帰の場面は訪れなかった。
バイエルンはカウンターからさらに2点を加える。75分にはシュバインシュタイガーのロングボールを受けたレヴァンドフスキが抜け出して6-0。87分にはボアテングのクロスを左サイドでゲッツェが受け、一旦スローダウンを強いられながらも戻ってきた守備陣の間を抜いて7点目を奪った。
CLでの最多得点差記録に並ぶ8点目のゴールはならなかったが、バイエルンが文句なしの大勝で8強進出を果たした。
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