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・オランダ、苦しみ抜いてPK勝ち ダークホース・コスタリカを下す ファン・ハール采配的中
5日(現地時間)に行われたワールドカップ(W杯)準々決勝、オランダ対コスタリカの一戦は、0ー0で120分を戦い終え、PK戦の末にオランダが準決勝進出を決めた。
試合はやはり、ダークホースのコスタリカを相手に、オランダが主導権を握る展開。しかし、コスタリカも予想していたとおりで、しっかりと守備を固めて入った。
それでも20分を過ぎたあたりから決定機が生まれ始めた。まずは21分、ファン・ペルシがシュートを放ったが、ケイロル・ナバスに阻まれる。38分にはスナイデルがほぼ完璧に見えるFKを打ったが、またしても守護神に止められた。
結局、前半はどちらも固い守備を崩せず、0ー0で折り返す。
後半も同じような展開が続き、どちらも延長戦を考慮して交代カードをなかなか切れない。オランダの最初の交代は76分。デパイに代えてレンスが入った。コスタリカはウレーニャの投入と負傷でガンボアが下がって2つのカードを切る。
オランダは後半の終盤に怒とうの攻撃を見せる。81分、ロッベンが仕掛けてファウルをもらうと、ゴンサレスはシミュレーションをアピール。渦中のロッベンではあるが、これは明らかなファウルだった。
これで得たFKを再びスナイデル。この日はFKがかなりイメージどおりで、またしてもゴールの左隅を襲う。しかし、今度はポストに嫌われた。88分にはスナイデルのクロスがファン・ペルシのもとに届いたが、触ることができない。
アディショナルタイムには左サイドからのクロスがファーに流れてファン・ペルシがフリーで左足を振り抜いたが、DFが触ったボールはクロスバーに当たって外へ。チャンスの数で相手を圧倒しながら、オランダは90分で決めきれず、延長戦を戦うことになった。
90分で決めにかかったオランダと、延長戦に持ち込みたかったコスタリカ。気持ちではコスタリカが優位になったが、それでも押し込んだのはオランダだった。
94分にはロッベンのCKにフラールが頭で合わせるが、これもK・ナバスに止められる。
これでPK戦では割に合わないといわんばかりに、オランダは延長後半からフンテラールを投入して勝負を決めにかかった。
攻め急ぐオランダに対し、延長後半の終盤はコスタリカのチャンスが続いた。119分にはスナイデルのシュートがクロスバーを叩くなど、息つく暇もない攻防となった。
それでも120分を戦って0ー0。試合はPK戦に突入する。だが、ファン・ハール監督はこの展開も想定していた。終了間際にクルルを投入。PKのために守護神を入れ替えた。
すると、この采配がしっかりと生きる。コスタリカ2人目のルイスをクルルが止めた。オランダはキッカーのベテラン勢が4人連続で成功すると、再びクルル。コスタリカ5人目のウマニャを止めて、オランダにようやく歓喜の瞬間が訪れた。
オランダは準決勝でアルゼンチンと対戦する。
via goal.com